
スイス滞在中LMSのデータ分析を行っているのだが、さすがにThinkPadではつらいのでAzureに移行した。やってみたら本当に簡単だったのでメモしておく。
- DB用の仮想マシンを作成する
はじめはUbuntuにしていたが、色々探してみるとMariaDBインスタンスがあったので変更(じっさいの中身はUbuntu)。 - RDP用ホストを作成する
Windows Server 2016とする。ライセンスのことが心配だったが課金に含まれているようだ。さくっと Microsoft R Open, TeX Live, Emacs などをインストール。 - セキュリティグループの設定を行う
デフォルトではLinuxは22番、WindowsはRDPがInternetから通るようになっている。今回はRDPさえできれば良いのでDB用仮想マシンはデフォルトで作成される10.0.1.0/24に閉じ込めておく。
これだけで、研究専用の常時起動マシンができあがる。良かったこと:
- RDPとの親和性が高い
リモートネットワーク接続のウインドウと本当にシームレスであり、他のソリューションのように何かが一枚挟まっているような違和感が全くない。DCを西ヨーロッパリージョン(オランダにあると思われる)にしたのも良かったのかもしれない。 - ファンの音と無縁
これも当然でありファンはクラウド側にあるから。 - ファイルの移動が不要
これまでは家と研究室でファイルを持ち運んだり同期したりしていたが不要。 - シャットダウン/サインアウト不要
作業の途中でセッションを切れば良く、翌日「どこからやったっけ」と考える必要がない。ただしWindowsの更新に伴う強制自動再起動には注意する必要がある。 - リソースを準リアルタイムで増減できる
重いクエリを投げるときにLinux仮想マシンのコア数やメモリを増やしたり逆に減らすことも簡単にできる。
システム管理者的には、こういう使い方はいわゆる「シャドーIT」になるのだろう。しかし個人的にはこういうサービスを大学でも自由に使えるようになって欲しい。
謝辞:Microsoft Azureの利用にあたりご支援をいただいた日本マイクロソフト各位に御礼申し上げる。