ジョン万プログラム研究者派遣プログラムはその公募要領によれば、それなりのハードルがある。その中でいちばん重要なのは受入先の確保であろう。もちろん、若い時から活躍していて顔見知りが世界中にいる研究者はこんな記事を読む必要はなく、さっさと応募すれば良い。この記事では、いわゆる「飛び込み」で受入先を確保した実例について述べる。
大学教員であればそれなりの頻度で「Request for research opportunities」というメールを目にするが、受入先を0から開拓する場合、同様のメールを「送信」する側になる。残念ながらそういうメールはたいてい表現がおかしかったり、多数に送信しているのがみえみえだったりして返事をする気が起こらないものである。では、どうすればゴミ箱行きにならないメール文面を作成できるだろうか?もちろん、読み手にも依存する部分があるので正解はない。在外研究に行かれた知り合いの先生にアドバイスをいただき、以下を含めることにした。この他にも「サバティカル」「メール」「在外研究」などでググると同志の皆様のコンテンツにたどりつくかもしれない。
- 客員研究員として訪問したい
- 予算はこっちもちであり一切経費負担はない
- 研究内容を調べた上で選んだ
- CVを添付
ジョン万プログラムが海外派遣のためのグラントであるといっても、研究のための海外渡航であるから、行き先の選定は研究ドリブンにするのがいちばんスムーズである。私の場合、ここ数年ICTの教育利用、特にLMSに関係した研究を行っているため、そのような研究を行っている研究室をリストアップした。「Visiting Researcher Application」なるメールを数日かけて作成し、4/19夕方にリストのいちばん上の教授に送信した。
基本的に返事が期待できるものではないが、何と2時間後に早速返信があり、5/4にSkypeミーティングを行うこととなった。もちろん、これは私の送信メールが完璧だったという訳ではない。先方にしてみたら微妙な英語であったに違いない。
問題は、申請締切りが4/25であることだけのはずだったが、実はその前に4/18の「部局内締切り」というハードルがあった…。もう過ぎてるやん。(続く)。