ポーランドの医療制度(風邪をひいたらどうなるか)

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12月15日から風邪をひいてしまい、新年2025年は療養中で迎えた。発症した2日目は悪寒、頭痛、発熱と倦怠感で睡眠もままならないほど辛かった。すぐに病院に行きたいところだが、まず保険会社に連絡し病院のアポイントメントを取ることになる。このタイムラグが歯痒いのだが、日本のように便利にはなっていない(これが最適解であることを後から知ることになる)。

クラクフ市内の医療機関らしきもので目立つのは「STOMATOLOGIA」であり、これは歯医者のようだ。ヨーロッパでは歯医者は保険適用されないため、綺麗で対応が丁寧なのが一般的である。今回歯医者には用はない。では、いわゆる Home Doctor はどこにあるのか?本当に分かりにくい。現地在住の方に聞いた情報によると、ポーランドは基本的に医療は無料であるとのこと。正確には「NFZ」国民医療保険対応の医院があり、そこは無料であるそうだ。しかし、私のような短期滞在者はNFZに加入していないため、お世話になれるものではない。そもそも、NFZ医院は混雑しており、電話もつながらないため、現地の方は一日かかるのを覚悟し病院に行くとのこと。予約した時刻に診療されることはなく、ひたすら待たされる場合が多いそうだ。だからこそ、NFZ以外の病院があることになる。

もちろん、今回保険会社の紹介を受けて受診した病院はNFZではない、有料かつデラックスな病院である。

保険会社からの予約完了の連絡が来れば、基本はスイスの時と同じである。スイスの時は公立病院だったので「PRONTO SOCCORSO」なる緊急窓口に恐る恐る行ったことに比べると、こちらの方が患者への対応は上である。綺麗なレセプションで「○○時に予約した上田です」とパスポートを提示すれば良い。今回お世話になった病院は予約確認がSMSで通知されるだけでなく、SMS本文中にWeb問診システムへのリンクがあり、事前に症状を送信できるシステムとなっていた。素晴らしい。

診察の結果「流行りの風邪です」となった。コロナなどではないようで一安心。処方箋を出してもらい、近所の薬局で薬を購入し療養開始である。

薬は基本的には解熱鎮痛、喉の腫れ、鼻水、咳に伴う痰の緩和の薬である。合計196.95PLNとなった。

病院を後にする前に、保険会社向けのドキュメントをもらうのを忘れてはいけない。オリジナルであることを証明する「スタンプ」も押してもらうこと!今回の病院が印刷してくれた診療レポートは紙が斜めっているが気にしないのか…。これをPDFにして保険会社に送付して完了である。今回は、滞在許可のために1ヶ月だけ加入した保険が有効活用できたことになる。

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