滞在許可のためだけに短期医療保険に加入

チェックリスト

  • 現地の銀行口座
  • オリジナルサインを含む保険証券を発行してくれる現地の保険会社
  • コピーをすぐに取れる環境

11月27日、なぜかUJ(Grodzka)の学科事務室(いつも使わせてもらっている部屋の隣)に着電。どうやら外国人局からで「あなたはビザ3月27日まであるのに滞在許可を申し込んでいる。日本とポーランドにはビザ免除で3ヶ月滞在できる協定があるから不要ではないか」と言っている。はいはい。外国人局ですらビザと滞在許可の違いが分かっていないようだ。ビザはあくまで国境を越えるためのもので、その後滞在して良いかどうかは別の問題である。はたから見たら、わざわざ数日のために申し込んでいて意味不明と思われるかもしれない。しかし、7月24日の書類提出までに多くの準備をしてきたし、11月末のここまで待たさせるとは思ってもみなかった(ここまでのコスト、数万円はかかっている!)。

こっちも後には引けない。外国人局には「そもそも、ビザと滞在許可は異なるものですよね。それに、ここはヨーロッパ。何が起きても不思議ではないでしょう。あなたは滞在許可なしの状況を保証してくれるんですか?」と強い調子で話すと、申請を取り下げさせるのは諦めたようだ。

次に「あなたの定期的な収入を銀行から証明できるか?」「給料は日本の銀行ですけど。そういうのが不要なように大学からわざわざ海外派遣の証明書をもらってあるがダメだったんですか?それには収入と派遣のための追加予算金額が記載されたオリジナルに宣誓翻訳付きでしたが」らちがあかない。銀行の残高証明書を取得することが必要なようだ。でも日本の銀行の書類だと、発行してもらえたとしても英語だし、それに対して、またポーランド語の宣誓翻訳を添付しないといけない。これは時間がかかり現実的ではない。急いでメーンバンクに残高証明書を依頼(880円)したが、何があるか分からない。そこで、5月に開設したポーランドの銀行口座に十分な資金があることを証明するのではいけないのか尋ねてみた。その結果、30000 PLNあれば良いし、ポーランドの銀行の証明書の方が有効であるとの言質を得た。

まだあるようだ。保険証券のオリジナルがそもそもPDFであってポーランドでは通用しないらしい。どんだけ署名とオリジナルが好きやねん。今回はジェイアイ損保の旅行保険を契約しているが、すべての書類にオリジナルサインなどはない。英語のInsurance Certificateは、そもそもPDFデータを印刷したものであり、それに宣誓翻訳を添付している。これがNGだそうだ。つまり、今回は「日本語の保険契約証オリジナル(だが手書きの署名はない)」に宣誓翻訳を添付した方が良かったのかもしれない。しかし、滞在許可を出すためだけであれば、この1ヶ月の医療保険をどこでもいいから契約してその書類を持って来いとのこと(何でも一人100PLNていど)。本当にそれでいいのか、釈然としないが滞在許可のためには仕方がない。家の向かいの Allianz で契約し、いざ外国人局へ!

ポーランドはとにかくオリジナルが好きで、原本を提出したくない場合にはわざわざコピーを取って、両方係官に見比べさせて、「これはオリジナルのコピーに相違ない」というスタンプを押してもらった上でコピーを提出する(毎回、学びがあり過ぎる)。今回焦っていて、コピーを取り忘れました…。外国人局の受付はお世辞にも親切ではなく、コピーをサービスしてくれるわけがない(ポーランド大使館は親切で、コピー取りましょうかと言ってくれたが、その時は意味が分からなかった)。窓口でリジェクトされた後途方に暮れていたのだが、外国人局はいわゆる役所地区にあるのだが、コピーサービスがある匂いに気付いた。1枚あたり0.2 PLNと安くはないが、時間と手間を考えたら安いものである。ちょうど小銭の持ち合わせもあった! すぐにコピーを取り再度提出。

PS
保険の領収証を追加で提出せよという通知があった時には閉口したが、そのためだけに再提出した…。

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