Via Merlinaへの道

USIから自宅方面を臨む
USIから自宅方面を臨む

ジョン万プログラムへの採択とともに、スイスに滞在することは決まったが、住む所は具体的には決まっていなかった。ちょうど9月第2週にイギリスに出張する予定があったので、ついでにルガノに滞在し下見と住処を探すことにした。

当初は受入先であるUSI Università della Svizzera italianaに、いわゆる国際交流会館のようなものがあるのではと淡い期待を持っており、問い合わせたところ、そういう施設(Visiting Professor’s Apartment)はあるにはあるが、一年の滞在は想定していないということだった。

つまり、飛び込みで家を探すことになってしまった。USIにはAllogi Serviceという窓口があり、そこで住宅情報を公開している。仕方がないのでめぼしい物件にかたっぱしから以下の問い合わせをかけた。

To whom it may concern: I am interested in ○○○○ flat. I will visit one year at USI as visiting prof. from this October with my wife. Could you provide detailed information:
1) Do you have a bathtub in the bathroom?
2) Is the price for rent included utility(water,electricity,gas) expense?
3) Could you provide the layout of room?
4) Would you please inform rental procedure requirements? (I am Japanese)
5) I will be in Lugano on business trip 8-10 September before I moved to Lugano, May I make a preliminary inspection?
Best regards,
Hiroshi Ueda

全くもって怪しい英語でお恥ずかしい限りだがそんなことは気にしない。1)は日本人としては絶対譲れない。2)は電気、水道の契約がどうなのか全く分からなかったため。3)はぜひ知りたいところであるが、図面をすぐに出してくれた物件は皆無であった。4)家を借りるのに前提条件があるのかどうか尋ねた。5)下見できるかどうか。ある物件では下見にも予約金を要求された。そういう業者は却下である。

この稚拙な問い合わせに何件か応答があったが、たいていは1)でフィルタされてしまった。日本に戻る前の晩、これが最後と思い問い合わせた物件から(イタリア語で)返事があり、次の日の午前に下見することになった。何と、ちゃんとバスタブがあり、かつUSIにも歩いてすぐ行ける場所にあった。この物件は大家さんと直接契約する形を取っており、業者ではなく大家さんご夫婦自ら親切に説明してくださった。英語があまり通じなかったが、コンテキストで何が言いたいかは大体理解できたのと、Google翻訳で重要なことの確認はできたので問題はなかった。本当に良い大家さんにめぐり会ったと思う。

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